










店舗/リノベーション
山形市平清水に佇む、築60年を超える民家を改修し、事務所・アトリエ・お茶飲みスペースを併設した「機微荘」を設計しました。
居間とキッチンは、日常の場としてだけでなく、展示やイベント、ワークショップなど、多様な活動を受け入れる余白のある空間として計画しています。
機微の映像に共通する、彩度を抑えながらも奥行きを感じさせる色彩設計や、静かな緊張感を孕んだ光の扱いを参照し、既存建築の持つ時間の層にアクリルの透明性と反射性を重ね合わせました。光の変化によって表情を変える素材構成は、映像におけるレイヤー表現を空間へと置き換える試みです。
経年を重ねた木材や建具、壁といった既存の素材に対し、アクリルというソリッドで無機質な素材を挿入することで、新旧の素材が緊張感を伴いながら共存する関係性をつくり出しています。その対比は、空間に静かな奥行きと心地よい違和感をもたらしています。
また、敷地のコンテクストを丁寧に読み取りながら計画されたウッドデッキは、勝又なつほ氏によるデザインです。
建築と庭、その境界を緩やかにつなぎながら、機微荘の活動を外へと拡張する場となっています。
所在地:山形県山形市平清水83 機微荘
構造:木造
竣工日:2025年4月
設計:川上 謙 × 勝又 なつほ
協力:山内 藍
施工:加藤建築