「視点」をはぐくむ家

戸建て／リノベーション

家族の集まる場所をいくつも配置した、「視点」をはぐくむ二世帯住宅

ここは、山形県長井市にある二世帯住宅。両親と夫婦、そして子ども2人の6人家族が暮らしています。両親が生活している1階はそのままに、夫婦と子どもたちの生活スペースとして2階をリノベーションしました。

リノベーションをする前、2階は壁で部屋が仕切られていました。ところが今は、階段を上がって扉を開けると大きな空間が広がります。空間の印象をつくる建具やインテリアからは、夫婦がこだわりを持ちながら楽しんで選んできたのが伝わるものばかり。

この家の象徴ともいえる六角形のスペースは2階の空間でもアクセントに。壁に沿ってベンチが置かれていて、暖炉を前に家族が集まれる場所になりました。ダイニングや和室の小上がりなど、さまざまな“居場所”を配置しているのと同時に、子どもたちのための個室も設けられています。

ある日、「虹が見えるよ」と2階の窓から外を見ていた子どもが教えてくれたことがあったそう。「そういうことに気づけるようになったんだ」としみじみと感じるものがあったのだとか。

見渡す限り田んぼや山が広がるのどかな場所にあり、敷地内にはブランコやツリーハウスなど子どもたちが遊び回れる仕掛けも。子どもたちの経験と視野を広げ、見守る大人たちにとってもその成長に気づける「視点」がはぐくまれる住まいです。

所在地：山形県長井市
構造：木造
竣工日：2020年11月
設計：LR inc.  (川上 謙)
施工：カスタムエージェント