店舗/リノベーション
天童市にある山形県総合運動公園。試合観戦のため県内外から人が集まったり、豊かな緑の中、地元の人たちが散歩に訪れたり、子どもを連れて遊ぶような姿が多く見られる場所です。
正面入口から銀杏並木を抜けた「ふる里の森」エリアにある八角形の建物へ、2023年に移転したのが「COZAB GELATO(コザブ ジェラート)」。
始まりは2018年、オーナーの祖父が山寺で営んでいた商店跡を改修して開業。イタリアで修行したジェラティエーレによる、地元の素材をいかした独自のフレーバーが評判となり、県内外の観光客に注目される存在となりました。
山寺の店舗でも象徴的だった赤いショーケースは、この場所でレンガの外観と調和し、訪れる人の目をひきつけています。ジェラートを食べる人たちがゆったりと過ごせるように、ここでは建物だけでなく周辺の環境も整えられました。
以前から公園にあった八角形のテーブルを利活用。表面をやすりで磨き直し、再塗装を施しました。テーブル中央には植栽を加え、あわせて周辺エリアも植物の植え替えを行い全体を馴染ませています。
さらにベンチを新設し、夏には外にタープが張られ、気持ちの良い風が吹き抜ける場所となりました。
山形を代表するジェラートでありつつ、日常を彩るジェラートへ。地域に溶け込む拠点として、日々、さまざまな人たちをここでお迎えしています。
所在地:天童市山王1山形県総合運動公園内ふるさとの森リクリエーションクラブハウス
構造:RC造
竣工日:2023年4月
設計施工:LRinc.(川上謙・丹紀子)
植栽:ハナ
家具:土澤木工
ブランディング:peiji(土澤 潮)