LIFE RECORD ARCHITECTS

亀岡家の暮らしづくり

亀岡真彦さんと侑希さん夫妻は東北芸術工科大学そして竹内ゼミの先輩でもあり、在学中からとてもお世話になった方々。
おふたりが結婚し仙台に越されてから頻繁にごはんを食べたり野球観戦したりと卒業後も仲良くさせていただいております。
そんな亀岡家が新しい住まいを検討されていると伺ったのは今から約一年前。
ご自身が満足できない賃貸物件に住み続けるよりも、支払っている家賃相応で住宅ローンを組んで新しい住まいをつくる方が自分たちが満足できる暮らしを手に入れる事ができ、資産にもなることからリノベーションという選択肢を選ばれました。
リノベを専門としている私も何かお手伝い出来る事は無いかと相談を承ることになりました。
このブログではそんな亀岡家がどのように家を考えて家づくりしていくのかを少しずつ綴っていきたいと思います。

一回目は亀岡家の暮らし方を少しだけご紹介します。
私は彼らの生活スタイルが大好きです。特別に贅沢をしている訳では無いし、必要以上に着飾る事も無いけれど、素敵な食器や家具、民芸品などひとつひとつが丁寧に選ばれ、足りないものがあれば時にご自身で作ったりもする。
暮らしと生活が密着に繋がっている様子がとても心地よく、ご自宅に遊びに行けばいつもおいしい食事を御馳走くださり、食後にご主人の淹れるコーヒーが楽しみでした。今私がコーヒーを好きになったのは彼らの影響も少なからずあるかもしれません。
学生の頃からお二人の考え方や暮らし方を素敵に思い、学校の帰り道に特に用があるわけでもなくふらっと家に立ち寄ったりしていましたが、私の他にもいつも誰かがたむろしていました。通称「カメハウス」として名を馳せた家は聞くと「カーテンが開いていれば『遊び来ても良いよ。』の合図で閉まっていれば『close』の合図」なんだそう。できる限り窓を開けている方が気持ちが良いことを知っていて、人とオープンに付き合う様子がみんなにとっても心地よく、ついついふらっと訪れてしまう人気スポットを彼らはアパートの一室に作り上げてしまったのです。
そんな彼らがこれからどんな家を選び、どのように調理していくのでしょうか。
タイトルを「家作り」ではなく「暮らしづくり」としたのも、彼らの目的は豊かな暮らしを実現することであり、家をつくる事はあくまでも中間地点。
家を作ることも暮らしのひとつ。LRとして彼らの暮らしを記録していきます。

LR 川上


2016.04.07 | etc

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