LIFE RECORD ARCHITECTS

選挙に行こう

川上謙です。
少しだけ自分の話をします。
僕は東北芸術工科大学に入学しそのまま大学院に進学、「みかんぐみ」の竹内昌義研究室に在籍していました。
竹内研究室ではたくさんのプロジェクトに関わり、特に大学院の時は自分の研究よりもプロジェクトに費やした時間の方が多かったかのように思います。
みんなで作ったシェアハウス「ミサワクラス」や期間限定ドミトリー「アジアハウス」、鶴岡の旅館「亀や」リノベーション、会津若松で開催された漆の芸術祭出展など、他にもあらゆるプロジェクトに参加しました。

中でも印象的なプロジェクトが「山形エコハウス」。
今でこそ当たり前の認識になってきましたが、それはまだ震災前のプロジェクトで日本で電力や原発が大きく問題視される以前こと。当初はなぜエコ?今でこそ言えるけど、「エコ」という言葉が先に立ってしまい内心「ダサいなぁ…」とも感じていたのも事実です。けれど竹内先生のお話しを聞いてすぐにそのこと恥じることになります。

竹内先生がプロジェクトを始める前にエコハウスの意義を説明された時の話。
「世界で戦争が起こっている理由って何だと思う?人種の違い?宗教の違い?答えは『エネルギー』だよ」
それはどんな戦争も結局のところエネルギーの奪い合いが本質にある。というのだ。
すべてを語れば長くなるので端折るが、結論から言えば今日本がエネルギーのほとんどを他国から高額で購入しているけれど、それを自国ですべてまかなえるようになれば世界中で行われている戦争に加担することもなくなり、本当の意味で平和な国を作れる。日本の車は低燃費としCO2排出量を減らすことを目指しているのになぜ建物、住宅はそこを目指さないのか。
そのころの僕にとってこの話はとても衝撃でした。まさか自分が当たり前のように使っているガソリンや灯油の行く先が戦争に結びついてるなんて…。もちろん化石燃料が絶対悪とは言わないけれど、依存しすぎない社会にしていってもいいし、自給自足なエネルギー国はとても素敵。シンプルな考えだしそれで良いんじゃないかって。
在学中は山形エコハウスの設計に携わり卒業したが、本当の意味でエコハウスの意義を実感したのは卒業直後の大震災。日本でも改めてエネルギーに関心を向けるようになり、あれから政治も環境も大きく変わった。

反原発の運動が始まったり、消費税が上がり、おそらく今回の選挙で改憲派の議席が2/3を獲得すれば憲法が変わってしまうかもしれないと言われている。
明日7.10は18歳選挙権が初めて認められる参院選。 たくさん素敵な未来を考えて欲しい。イメージして欲しい。
それぞれ意見があって良いし、色んな考えも受け止める。だから選挙は楽しいよ。 遊ぼうぜ日本!

【選挙にいこう】

LR 川上

2016.07.09 | etc

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