LIFE RECORD ARCHITECTS

マンションリノベの断熱基準を考える

省エネルギー住宅で大幅な遅れを取っている日本ですが、ようやく2020年には省エネ住宅の義務化が法律で決まり、断熱性能の低い建物は建てられない時代に突入します。

ですが、それはあくまで新しい建物いわば「新築住宅」にしか当てはまりません。
年間100万棟の新築が建てられる日本ですが、既存の住宅は空き家も含めると約5000万戸も存在します。新築の住宅性能を上げる事はもちろん、今ある住宅の断熱を考えなければ日本の環境事情は変わらないという事です。

恩師の竹内教授をはじめ、多くの先輩方が省エネ住宅を目指し、設計し、新築住宅における断熱基準を作ってきました。「新築の住宅であればこれくらい必要だ」という目安が数値化されて来たので作り手のみならず、施主としても分かりやすい指標があるのはとても安心感があります。
しかし、マンションリノベにおける分かりやすい断熱基準はまだ足りないように思います。この先胸を張ってお客様にご案内できるよう、自邸を施行する上でこれからのマンションリノベの断熱改修の基準を作るべく、きちんとした断熱を検討して設計を行なっています。

いよいよ本格的に工事が始まり、本日はその断熱改修工事を行いました。
既存の断熱材を含めて外部と面する壁に約80mmの発泡ウレタンを吹き付けます。
加えて今回は最下階なので床下に断熱を入れ、これから造作の木製二重サッシを製作する予定です。
今回のリノベで見込める外皮性能を計算したところ、外皮平均熱貫流率(UA値)0.32という算定値となりました(※隣接住戸も同等の躯体断熱がされたものとして熱橋を計算)。
これがどういう数値かというと、仙台では0.75を基準としており、最も寒い北海道でも0.46を基準としています。(ちなみに数値が小さい方が性能が良い)

この数値が一体体感としてどのように感じられるのか。完成した際にみなさんにも体験していただき、断熱改修の良さが伝わるような家に仕上げていきたいと考えています。

LR川上


2018.06.01 | 自邸リノベ

スチームパンク

「スチームパンクな空間が好きなんです。」

今年の1月にお引き渡しを終えたお施主さまとの最初の打ち合わせの際に言われた言葉。
「スチームパンク」とはSFのジャンルの一つで、レトロフューチャーな時代錯誤的テクノロジーを彷彿とさせる。そこで多く表現される素材は鉄製のパイプであったり時計の歯車のような電気工学をモチーフにした描写が多く見受けられる。

スチームパンクとリノベーション
ふむふむ確かに相性は良いのかもしれない。今まで無骨なコンクリートに鉄管で電線を通すなどあえてラフな仕上がりにこだわるお施主さまはたくさんいた。
これは新たなジャンルにチャレンジできる良い機会。今まで施工してきたようなラフさのある空間の中にスチームパンクを感じられる素材をちりばめ、かつきちんと「暮らし」と共存できるように試みた。

近日中にWEBのWORKSに掲載するので是非ご覧ください。

LR 川上

2018.05.20 | etc

自宅リノベ

僕が仙台でリノベーションの設計や施工を始めてからかれこれ10年近くになりますが、仙台で活動を始めた当初は「リノベーション」という言葉自体が普及しておらず、「どうしたらリノベーションを伝える事が出来るのだろう?」と日々悩みながら活動してた事を思い出します。
その時と比べればだいぶ「リノベーション」という言葉は仙台でも浸透してきたように感じます。
また、ここ数年で空き家問題や人口減少など様々な社会問題が浮き彫りとなり、ますますリノベが注目されていく時代に突入しました。

この仕事をしている以上は自身で住まいを考え、たくさんの方に体感していただく場所を作りたいと思い、仙台市内にマンション一室を購入し自邸をリノベする事を決めました。
これからブログを通して自分たちの考えやプロセスをお伝えして行こうと思います。

LR 川上

スケルトンWEB

2018.05.17 | 自邸リノベ

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